青空の卵
青空の卵 坂木司 創元推理文庫
僕、外資系の保険会社に勤める坂木司には一風変わった友人がいる。それは自称『ひきこもり』のコンピュータープログラマー、鳥井真一。複雑な生い立ちのせいで心を閉ざしがちな彼を、外出させようと僕は日夜頑張っている。
料理が趣味の鳥井の食卓に僕が持ち込む、身近に起こった様々な謎。彼の鋭い観察眼は、いったいそこにどんな風景を描き出すのか?
大人の視点で推理し、子供の純粋さで真実を語る鳥井。そしてそんな鳥井を支える坂木。
謎を解き、人と出会うことによって次第に成長していく二人の姿を描いた著者のデビュー作。
夏の終わりの三重奏
秋の足音
冬の贈りもの
春の子供
初夏のひよこ
料理の描写がすごく美味しそうです。近藤史恵さんの『タルトタタンの夢』や福澤徹三さんの『侠飯』に似ていますね。